お母さんの姿勢

今、オンラインレッスンをしていて、お母さんが子供の手助けをする事が多いと思います。

お母さんはデンと構えて置いて、「ほら、また間違えた!」だの「何回間違えてるの?」とか、プレッシャーをかける様なことを言ってはいけません。
それだけで、出来るものも出来なくなってしまいます。

お母さんが、どう思っているかは、子供にとって重大事項なのです。

今のオンラインの時は特に、不正解でもこちらで何度でもいちいち対応してわかる様にしていますから、ご安心ください。

お母様は、子供が「お母さん、出来たよ!」と言ったら、写真や動画を撮って送っていたらそれで良いのです。

そこで、「何回も間違えたら先生にご迷惑だから、いい加減にいっぺんで合格にしてね!」なーんてことを言ってはいけないし、そんな事を思うお母様が居られたら、その方がずっと私にとっては、迷惑な話です。

指導には手順があって、また、一人ひとり違いやペースや得意分野があって、一番大きいのは個人差です。
それにはトコトン付き合っています。
その付き合いなしには、人は育たないのです。

それから、もう一つ!

とっても簡単なこと!
いつも書いているけれど、「ただ数が一定の速さで数えられたら出来る」という様なことばかりなので、「なーんだこんなこと!」と、お母様がそんな風に思って練習を継続しなかったり、勝手に次の段階のことを上乗せしてはいけません。
よくあるのは、みんな理解度が良くて、その場ではすぐ分かる!
でもそれが継続的に、ずーっと、いつまでも、いつでも出来る様に刷り込んでおかないと演奏上は使えません。
そんな簡単なことを喜んでするのは3、4歳なのですが、何故だか最近は、その年齢でも親や子供が忙しいので、どうしても小学3、4年生まで基礎が定着しない状態を引きずる事が多く起こっています。
また、小さいうちに難しいことをしすぎていて、なかなか基礎の基礎が入って行かないこともよく起こっています。これは、編入生に多いことです。
同じことをずっと継続する、最後までやり遂げると言うことに、幼少の子も生まれつきその力が薄れている様にも感じます。

緊急事態宣言中は、時間もあるので、これまでの穴埋めをじっくりしたいと思っています。

金子ピアノ教室@樟葉


イラストはわんパグです。

追記①
とにかく、一つできたら一つ褒める!
褒めると言うよりも「できたね」「分かったね」「分かって良かったね」「あなたが出来る様になったことが、お母さんは嬉しい」と、ただそう言ってあげて下さい。

追記②
昔、厳しいピアノレッスンを受けていたお母様は、「とにかく完璧な形にして次のレッスンに臨ませる」と言う方もおられます。そうすると早くは進むのですが、いつか頭打ちに合います。それは、指導者にその子の特性が見えなくなるからです。整えて次のレッスンに来るので、その子の苦手なことが見えません。指導者には、苦手な部分をいつも見せておいた方が良いのです。それを補強するためのレッスンをしてもらえます。
ピアノ演奏には、人間の能力の全てを使っていますから、バランス良く全ての項目で力をつけておかないと伸び続けられないのです。
他のお稽古ごとは、そこに行ってみんなで行うことが殆どですが、ピアノは家での練習が殆どなので、ご家庭の方々の関わり方によって、色々なことになっていきます。
他のピアノ指導法では、家での練習が8割から9割かも知れないけれど、ペース・メソッドでは、レッスンと家での練習と半々くらいな様に思います。
レッスンで、仲間と指導者とともにすることも大きいと思います。
レッスンを受けていないお家の人が、教え込むとマイナスになることもあるので注意が必要です。
ですから、最近は対面レッスンでもポイントを動画で送っているし、オンラインレッスンでは、解説動画の配信もあり有益だと思います。
それを見る暇がないと言われたら。。。それはもう仕方がありませんねえ。。。
可能な範囲で時間を見つけていきましょう。

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