大人のレッスン

昨日は、大人の方の発表会の曲の選曲でした。

私が提示したショパンのイ短調のワルツ!

左手が、ⅠとⅤ7ばかりなので弾きやすいかと思いました。

とは言え、ご本人のピアノ歴から言うと、それはとてもご苦労のある曲です。

年齢と共に心情は深みを増すばかりなので、内容的にそう単純なものでは納得がいきません。

ご本人から先週相談を受けたのは、ショスタコーヴィチ作曲「ジャズ組曲よりセカンドワルツ」

先出の「イ短調ワルツ」を弾くのを聞いて、ワルツバスがセカンドワルツと同じだと言う事で、その場で思いついたようです。

調べてみましたが、これはピアノ譜がありません。

仕方ないのでメロディを書き取り、伴奏をつけて弾いてみました。

4分位の長さになります。

長いな!。。。

それに速い!

確実なテンポをキープし続けることができなければ!
また少しゆっくりなテンポで弾く!

・・・なんてことは、できない曲です。

演奏の途中で何か起こって、少しゆっくりになってしまうことも避けなければいけません。

それを思うと・・・

「イ短調ワルツ」は、少々ゆっくり弾いても味が出る!

途中で間をとる感んじになってもショパンはショパン!

メロディが魅力的で美しい!

それに引き込まれるように没頭して練習を継続出来るのではないか!

でもやっぱり、左手が跳躍するのに苦労しそう!。。。

他の教則本的な楽曲も調べてみましたよ!

でもやっぱり、大家と言われる作曲家は違いますね!

セカンドワルツもグッと心に残るメロディです。

それでは、これはどうですか?

と言って、私が提示したのはギロックの一曲!

でもこれは、これだけ弾くにはちょっと淋しい。。。短すぎませんか?

こんなのもありますよ!

これは、どうですか?

・・・と何曲か聴いて頂き、結局ギロックの一曲に!

それに、このショパンの短い曲を加えては!

この曲、発表会ではなかなかステージに乗せられないんですよ~

短かすぎてねえ。。。

「あっ、でもこれ!これが良いです。この2曲にします」
「私が好きな調なので・・・」
「変ロ短調が好きなんです。一番好きなのは変イ長調ですけどね!」

ほらほら!さすがに大人でしょ?

子供は、変ロ短調や変イ長調は選びませんよねえ。

だから音楽は、やっぱり大人のもの!

いえいえ、子供のものでもありますよ!

とにかく全人類のものなんです。

音楽を愛する人々の個性を重んじるものなんです。

自由です。
(音楽は、決まりだらけなんですけどね!それを守った中での自由です)

ちょっと話がそれましたが…

無事に決まって良かったです。

・・・ということで、レッスン時間が終わってしまいましたがどうしましょう?
一曲だけ弾きますか?

と私が申しますと。。。

でも、これが大事なんです!
この最初のこの取り組み、話し合い!
何でもそうなんです。
ここを疎かにしてはいけない。

・・・とおっしゃいました。

その通りです。
さすがに、社会でお仕事を全うされて来られたそのご経験からのご発言!

全くその通りです。

ご自分の意見をちゃんと伝えてくださるので、こちらも助かります。

教則本より一曲弾き、今後「セカンドワルツ」や「イ短調ワルツ」のような曲を弾けるようになるためには、この教則本の曲を普段の練習でどのように仕上げなければいけないかをお話しして、レッスンを終了しました。

45分のレッスンのところを60分程費やしましたが、大切な時間を共有させて頂きました。

金子ピアノ教室@樟葉

追記①
今日書かせて頂いた方は、定年を迎えられてからレッスンに来られました。
それまでのピアノ経験は、全くありませんでした。
努力の賜物!音楽を愛する気持ち!これまでの音楽鑑賞歴!
それによって今の演奏が生まれています。

追記②
今日は雨でしたが、梅の花は満開で鮮やかでした。

梅の枝には、メジロがツイツイと鳴いていました。ホッとする光景です。


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