レベルⅠの学び方②

ペース・メソッド レベルⅠでは、読譜力を開発して行く事が最も重要です。

十分な読譜力が備わっていたら、弾きたい曲を弾くことが容易になり音楽がとても楽しいものとなります。

読譜力と言っても、ただ単に「ドレミ」で楽譜が読めてそれを四苦八苦しながら鍵盤に指を使って移し替えていくと言うものではありません。

レッスンでは、各課題の概念を多方面からアプローチして、音楽の醍醐味が感じられる面白い活動が行われていますから、自宅でも本人がそれを思い出しながら8小節の短い課題を色々と料理して復習出来ると良いのです。

何も考えずに音の高さやリズムだけ追って行き、繰り返し何回も何回もそれを行い、次のレッスンまでにスラスラと弾けるように覚え込んで行くようなことは避けましょう。

そんな事をしても、読譜力を付けることにはなりません。

もしお母さんが何か練習を手伝いたいと思うならば、課題の上にある文章を一緒に読み、子供とそれについて話し合うべきです。

特にレベルⅠの26ページまでは、単旋律のメロディを地道に見て行くのに辛抱を要します。
ここまでのページで、文章の内容に着目し、

【A】楽譜を眺めて予め分析し→弾き始めたら手元を見ないで目は楽譜に→頭で指に指令を送り→指で音を奏で→それを耳で聴き→心に感じる。

この作業を続けて行く事で、読譜力が開発されると共にソルフェージュ能力も獲得する事が出来ます。

読譜力もソルフェージュ能力も心に感じられるゆっくりさで【A】の作業を行うべきです。
頭で分かっているからと思って、速くて不安定なリズムで弾いてしまう人がありますが、それではソルフェージュ能力を付けることは出来ません。



レベルⅠが、全体的な進行として早く進むに越したことはありませんが、例えゆっくりでも正しい学び方が出来ていたら、レベルが上がる程に楽譜がよく見えるようになり、ピアノを弾く事がこの上ない楽しみになって行きます。

レベルⅠで正しい学び方が出来ていなかったり、レベルⅠの時に毎日の家庭学習が不足だったりすると、大概はレベルⅡで歩みが鈍くなります。

そうしたら、その時に正しい楽譜の見方を学び直して行くことになります。

そう言う場合でもレッスンで叱られたり小言を言われたりする訳ではなく、指導者はじっくりと付き合って本当の音楽の読み方を身に付けてもらう事を楽しんでレッスンしています。この時が本物を身につけるチャンスです。

結構多いのですよ!こう言う場合が!
そうそう理想通りには進みません。

それでもペース・メソッドのテキストは、「スパイラルラーニング」と言って初歩から上級レベルまで順序立てて螺旋状に繋がっているので、もう一度テキストをレベルダウンして復習する事はなく、そのまま上のレベルに進んでいけるのです。

復習の課題に加えて、ほんの少しずつ新しい内容が加えられており、一歩一歩無理なく学習出来る様にテキストが構成されています。

この様に連続的に加算されて行く学習方法には限界がなく、ペース・メソッドを続ける事で生涯に渡り音楽を楽しめる様になります。

金子ピアノ教室@樟葉

追記
ゴールデンウイーク初日!
土砂降りの雨でしたね!
こんな雨の日も用事を作って、徒歩にて外出しました。
遠回りして公園も歩き…
今日は、とても静かな公園でした。
植物の世話をしている従業員の方もおられました。



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