レベルⅠの学び方④

レベルⅠの学び方②で書いた【A】の作業
【A】楽譜を眺めて予め分析し→弾き始めたら手元を見ないで目は楽譜に→頭で指に指令を送り→指で音を奏で→それを耳で聴き→心に感じる。

この中の<楽譜を眺めて予め分析する>段階で行う事は、調判定と拍子、それにメロディの形の認識です。

メロディの動きを「ドレミ」などと音の名前で読むのではなく、音符の上がり下がりを形として捉えるのです。

同じ形が繰り返されているのか(繰り返しのパターン)、同じ形が上下にずれているのか(パターンとシークエンス)、上がるのと下がるの違い(逆さまの形)なのか…

メロディを1小節くらいの単位で形として捉える能力、形として捉える見方を開発しておく事は、音楽をまとまりよく意味の通じる文章(流れ)として演奏する為に大切なことです。

形として捉えることで、読譜力も格段に上がり暗譜もしやすくなります。
また、変奏や作曲の方法も身に付きます。

細かな事は他にもありますが、26ページまででは以上のような事に気をつけて学んでいくと良いです。

レベルⅠの27ページから39ページでは、世の中に存在する全ての長三和音とそこから始まるⅤ7(属7)の和音について学びます。

それらの和音で伴奏する事も簡単にできるようになります。

和音奏やワルツバスでの伴奏が、全ての長調で可能になります。


マーチバスの経験もしますが、これはまだまだ難しく感じる人も多いですが、全ての長調でマーチバスが可能になります。

27ページから39ページでは、読譜するのが容易になり楽譜がよく見えてくるでしょう。

メロディを和音の中のまとまりとして感じることができるようになっているので、弾きやすくなるのです。

この辺りになると、併用曲の範囲も広がりこれまでよりはずっと聞き映えのする曲を与えられるようになってきます。

金子ピアノ教室@樟葉
イラストはわんパグです。

追記
ペース・メソッドでは、理論的に本人が理解できる曲を併用曲として与えていくのが通常です。

コメント

非公開コメント