ソナタ形式

今朝のレッスン 中学2年生

モーツァルトのソナタを弾いています。

ショパンを弾きたいらしいけれど、それは来年になってからね!

今は、もう少しモーツァルトを弾いてから!


…と言うことで、前回のレッスンで提示部と再現部の第1主題について考察し、音楽の構造を探ったので

今日は第2主題を考察して、音楽の輪郭を辿り

続いて、経過部(第1主題から第2主題へ行く移行部とも言われる部分)も同じように構造を見て

…と言うことで、あとは展開部だけね!

調の移り変わりも臨時記号を見たら、調判定出来るし
理論を知らない人は、なんとなく感じられるのだろうけれど、理論の裏付けを知っていたら確実に立証できるので、表現が確かなものになり迷いがなくなります。

そんなレッスンをしていたら、

「そう言えば、昨日、音楽の授業でソナタ形式を習ったよ!」と

「ベートーヴェン交響曲第5番 運命 だった」

「そうそう、交響曲もソナタ形式で書かれているよね!でもこれはマイナーだから、第2主題は平行調のE♭メジャーに行っていて感じが変わる…」

「うん、そこまでは習っていない!」

「そうよね!調の移り変わりまでは、わからないよねえ。普通にピアノ習っている人でも、わからない人は居ると思うよ!」

「えっ!そうなん???」

「そりゃあそうですよ。。。知らないで、ソナチネとかソナタとか、音符だけ読んで弾いている人は、いっぱいいます」

「昔ねえ、韓国映画が流行った時があって、<冬のソナタ>って言うのがすごく流行ったのよ!」

そのストーリーを話して、

「あれはね!まさにソナタ形式そのもの! でも、ソナタ形式について、認識がないと題名の意味を解明できないと思う。別に<ソナタ>でなくとも<ワルツ>でも<フーガ>でもなんでもいいわけじゃない?
それなのに、なぜ<ソナタ>にしたか!
それは、作者が<ソナタ形式>について、よく通じていたと言うことだと思いますよ!」

…と言う会話をして終わりました。
(作者ではなく訳者のようです。韓国では<冬の恋歌>、英語題名は<ウインターソナタ> これは、ネット情報です)


ちなみに、「ソナタ形式」と<冬のソナタ>については、当教室のピアノを楽しむ会で取り上げたことがあります。

今日のレッスン生のK君は、ペース・メソッドのテキストは現在、レベル③の11ページが終わったところ

レッスンで一題一題、キチンとこなして進んでいます。

その積み重ねが、ピアノ曲を弾きやすくしてくれるし、まとまり良く演奏する事の助けとなります。
心情の移り変わりを見過ごすことなく、しみじみと感じられて豊かな演奏ができるようになります。

金子ピアノ教室@樟葉

追記①
K君には、前回のレッスンで「ソナタ形式」の構成について復習し、「ソナタ形式については、学校でも習うよ!」と話した所だったので、学校の授業内容は直ぐに理解できて、レッスンでもスラスラと説明してくれました。
明日テストがあっても大丈夫くらいに、バッチリ説明できていました。

追記②
「長い間、ピアノを習っていたけれども大人になってまた再開したい」
などの方も、一歩一歩確実に進むので、このような話に通じることができるレッスンを楽しく行えます。

追記③
<冬のソナタ>は、ストーリーが「ソナタ形式」と全く同じ進み方をしています。
そう思いますよ!
詳しいことを知りたい方は、レッスンの時にお尋ね下さいね。
もう一つ付け加えると、「ソナタ」と「ソナタ形式」は違います。
別なものですが、「ソナタ」の中に「ソナタ形式」で作られた曲が組み込まれています。
「ソナタ」は、コース料理
「ソナタ形式」は、そのコース料理の中のメインディッシュ
…と言うふうに書かれていました。
原田宏美著 <ベートーヴェン ソナタ・エリーゼ・アナリーゼ>音楽之友社 の本の中に書かれていました。
とっても分かりやすい説明ですね!
<冬のソナタ>は、「ソナタ形式」の方に関係していると思います。



イラストは、わんパグです。

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