モード(教会旋法)

音楽をとっても大切にしていて、ヴァイオリンではコンクールにも出ているSさん。

今春から大学生になりましたが、ワンレッスン制で通って来ています。

今日の質問!
弦楽合奏でちょっと判らない所があるのですが、質問してもいいですか?・・・

と言うことで、見せて貰った楽譜が「何これ!こんなの見たことない!」・・・と言う楽譜で!

拍子は4分の4拍子と2分の2拍子の両方が書いていて、1小節が2拍になったり4拍になったりを交互でもなく、ある時は交互になったり・・・何とも複雑な楽譜。1924年ごろの作品です。

まあ、それはいいのだけれど、「これはモードですか?モードっぽいと思うのですが」と言うので見てみると

最初はDドリアンモード
次に臨時記号で♭が出て来て、しかもCに♯がついて、それは導音でdマイナー(ニ短調)となり
その後、FとCが♯になってDメジャー(ニ長調)ね!
そのあとは、Gにも♯が出て来てるからAメジャー(イ長調)になってるんじゃない?

曲の途中に臨時記号が出てきたら、転調か借用を疑ってね!
そうして考えながら、音にしてみてね・・そうすると分かると思うよ!

ってな話をしました。

この話!レベル2を中頃まで進んでいたら解りますよね!?


Sさんが私のところに来たのは高校生になってからで、ヴァイオリンを弾くために(ヴァイオリンのレッスンで先生の話を理解する為に)ペース・メソッドでピアノを習っています。

レベル2では、モードもマイナーもメジャーも移調して弾いたりするので、その調の世界観もすでにレッスンで感じているし、分析できたら「ああ、あの感じね!」って分かるのですよ!

素敵でしょ!

Sさんも十分に納得してくれたようで、本当に良かったわ!

金子ピアノ教室@樟葉

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