発表会後記(発表会に向けての練習)2019

楽器店が主催の合同発表会に出させて頂いていた頃は、当日のホールでのリハーサルがありませんでした。
そんな事もあって、教室で念入りに本番の練習をしていました。

本番の10日位前からは、毎日教室でのリハーサルが続きます。

10日間のうちに、2回とか3回とか親子で都合の良い日時にエントリーして貰い、皆んなの前で本番さながらのリハーサル兼公開レッスンをしていました。

それを経験していた社会人になっている卒業生の皆さんは、「この頃はアレをしていないの?」と不思議そうに言います。

彼らは、口を揃えてこう言います。

「アレ、めっちゃ緊張した~~‼️」「本番より厳しいわあ~~」

あら、そうだった?
そんな事言いながら、結構皆んな楽しそうだったけどなあ・・・


ピアノの先生方の考えとしては、本番の2週間前には曲が仕上がっていて、その後は〈その曲の表現を深める時間に当てる=弾き込んでいく〉と言うのが常識だと思います。
私の仲間の先生方は、2週間前に全員集めてリハーサルするという方も少なくありません。

然し乍ら一般の皆さんの考えでは、そういう気持ちがない方も多いように感じます。

本当は、弾けるようになってからの練習が、とても楽しいし演奏の醍醐味なのですが・・・


勿論、その事がよく分かっている音楽通の方もおられます。
・・・と言うか、レッスンを続け長年に渡りステージに立ち続けると自ずとそれが分かってくるようです。
そして、早く仕上げて深めたい、私らしい音楽を創りたいと思うようになっていきます。

出来れば小学生の間にそれに気付き、余裕を持ってステージに立てるようにしたいものです。

それには、まず日頃の普通の練習を毎日毎日キチンと積み重ねていく事が大切です。
その積み重ねがないと、全てが間に合わない事になってしまいます。


現在、在籍している生徒の皆さんは、音楽のセンスが良く、その気になったら割合に早くできてしまう人が多いです。

その分、他の活動も活発で忙しいので、直前にならないと本気で手がけない・・・
また、ペース・メソッドで日頃から頭を鍛えているので、理論的に理解出来たらサッと弾けてしまい「なるほど・・分かった分かった!」ということで、弾きこみが足りなくなる・・という事もあるようです。

理論や和声を習って読譜が楽になる!
そして、だからこそ時間に余裕が出来るので、そこからしっかり弾き込む時間が多く取れるし、弾き込む事を楽しむ!

・・というようになりたいものです。


とは言え、「いやいや、うちはそこまで求めてないですよ~!」
と言われればそれまでの事で、それもまた自由です。

このところずっと、生徒の皆さんのペースに合わせていて、余裕を持って仕上げて貰うという事をしていなかったのですが、ちょっと方針を変えてみようと思っています。


金子ピアノ教室@樟葉

追記(1)
以前のように教室でのリハーサルをしていないのは、当日にホールで念入りにリハーサルをしている事と、何よりも生徒の皆さんが忙しく、とても予定が合いそうにない事、遠方の方が多い事にあります。それに、お母様もフルにお仕事をされていて、時間の融通が効かない場合が多いのです。
これは社会の変化なので仕方がありません。また新しい方法で対応し指導を高めていきたいと思います。

追記(2)
発表会の直前にならないと曲が仕上がらないのを放置しておいたのは、そういう生徒の皆さんの状況を見ていて、引っ張るよりも経験だ!今はそのような経験も積んで、転ばぬ先の杖を与えずに、むしろ自分たちで感じ考え納得して貰った方が良いと思っていたのです。
そんな経験を積んだ皆さんも、今が伸び頃の時を迎えたと思いますので、これからは工夫して興味をそそり理想的な学び、理想的な練習に導きたいと思います。



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